1961（昭和36）年に創業以来、地域密着のクリーニング店として歩んできたふくやクリーニング。生活様式はもちろんクリーニング業界のあり方も大きく変化している今、60周年という節目を迎えたふくやクリーニングは、何を想い、どんなことに取り組んでいくのか。店長からのメッセージをまとめました。

ー当店は祖父母の代で創業し、孫である私が店を引き継ぎました。自分の進む道に迷いはなく、幼い頃から「クリーニングの仕事をする、店を継ぐ」という気持ちを持ち続けて今に至ります。高校卒業と同時に東京で3年間修業を積んだのですが、地元との違いはやはり地域密着感。お客様との距離が近いからこそのやりがいや、細やかな気遣いの大切さを日々感じています。

ークリーニング店に求められる要素は３つあると思っているんです。１つめは当たり前のことではありますが、服をきれいにすること。２つめは気持ちのよい接客態度など、サービスの質の良さ。そして３つめはわかりやすく誠実な料金設定。当店ではこれらをバランスよく備えたクリーニング店であることを目指しています。バランスというのが大きなポイントで、どれか１つでも欠けていては”良いクリーニング店”という理想の姿は完成しません。
クリーニングの技術面でいうと、機械と手仕事を使い分けることも大切です。機械だからこそ極められる質の良さというのもありますから。足りない部分をうまく補って、よりよいサービスにしていく。その考え方はスタッフのチームワークにおいても同じです。大切なのは「調和」ですね。

ー当店では60周年を機に新たなサービスを始めました。まずは「マイスタークリーニングコース」の新設。お気に入りの服や特別な一着にご利用いただけたらと思っています。技術をとことん駆使して、美しい仕上がりにいたしますよ！また、衣類や寝具を6ヶ月間お預かりする保管サービスも始めました。シーズンオフの衣類や寝具もより良い状態を維持できますし、ご家庭の収納場所に困ることもありません。ぜひご活用ください。

ー店舗サービス以外にも、情報発信のためにYouTubeチャンネルも開設しました。ホームページでも公開しているクリーニングの手順について、使っている機械を見せながら具体的に紹介したり、ご家庭での洗濯に関する基礎知識や、服を長持ちさせるための注意点などを、わかりやすくお伝えすることを心がけています。目指すはチャンネル登録者数1万人！まずはどなたにとっても役に立つ、偏りのない情報を広めていきたいですね。

ー店長である私自身、クリーニングの仕事がずっと好きで面白さを感じているのですが、何か特別なことをして盛り上げよう！というよりは、この店舗でとにかく愚直に、仕事の基本を大切に…という気持ちで取り組んでいます。 今はほとんどのものが自宅で洗濯できるようになって、洗剤や洗濯機も進化しました。けれど一方で、町のクリーニング店の仕事がなくなることはありません。どなたも必ず一度はクリーニング店を利用するものだと思います。そのときに「ふくやを選んで間違いなかった」と思っていただけるよう、これからもスタッフ一同努めてまいります。